涂型剂
中央発明研究所の塗型剤は、鋳物の成型に用いられる金型の寿命を長くしたり、砂型の型離れを良くしたり、良い鋳物ができるように温度のコントロールをしたりする目的で使用されています。鋳物を造る場合になくてはならないもので、金型や砂型の表面にスプレーや浸潰、刷毛塗りなどの方法で塗型剤を塗布します。
モルコートKWシリーズは、密着性、離型性、生産性にとても優れたグラビティ金型用の塗型剤で、従来の枠にとらわれない斬新な発想と、それをカタチにする技術力により開発された中央発明研究所のファインケミカル製品です。
グラビティ金型用の塗型剤モルコートKWシリーズは、1回の塗布で、従来の2倍~4倍の連続鋳造が可能になるため、生産性にとても優れた金型用塗型剤です。また、金型と強く結合するため密着性が高く、塗膜は硬く堅牢で、表面潤滑性を有しているため離型性も非常に高い塗型剤です。
製品名 | 用途・特長 |
モルコート KW-3086 | 耐久性が高い塗型剤 冷却傾向の性質を有する 面粗度がやや細かい |
モルコート KW-3130 | 鋳物の表面を平滑にしたい場合に醉適 耐久性が高い塗型剤 冷却傾向の性質を有する 面粗度が細かい |
鋳物を造る方法は様々ですが、主なものを挙げると、
(1)重力を利用した範力鋳造法(傾斜鋳造法、グラビティ鋳造法ともいう。)
(2)少し圧力を加えて成形性を向上させた低圧鋳造法(LPDCともいう。)
(3)高圧で短時間に鋳物を成形する高圧鋳造法(HPDC、ダイカスト鋳造法)
があり、金型用塗型剤は(1)と(2)の鋳造時に使用されます。